お尻の穴(肛門)が痛い・痒い。
そんなとき・・・まずは、「痔」が疑われます!
「痔」とはお尻の穴(肛門)とその肛門周辺の病気の総称です。
現代では、「日本人の3人に1人は痔に悩んだことがある。」といわれるほど、 非常に身近で、みんなが発症する可能性がある病気の一つです。
しかも、遺伝的になりやすい人もいますが日常の生活習慣が非常に密接に関係した「生活習慣病」の一つとも言えるような病気です。
今回は、
「痔」について、3つの種類と日常生活の注意点を紹介します!
痔の種類①:痔核(いぼ痔)
静脈の血流が悪く、うっ血し、更に静脈が拡張したものが 痔核(いぼ痔)です。
発生する場所により内痔核と外痔核とに分かれます。
内痔核
初めは出血があるだけですが、進行すると痔核が肛門外へ脱出するようになります。
初期の痛み・出血・腫れなどの急性症状は、薬を使ったり、風呂に入ったりしてうっ血や炎症がとれてくれれば治ります。
しかし、痔核が簡単に脱出したり、脱出した痔核がもどりにくくなると手術が必要になります。
外痔核
突然、血の塊ができ、腫れて痛みがあります。
薬により治りますが、大きく痛みが強いものは切除するか、血の塊を取り除く必要があります。
いぼ痔の時の日常生活の注意点
痔核(いぼ痔)の症状を悪化させないために、日常生活には気を遣う必要があります。
お尻の穴(肛門)に刺激を与えないこと。そして、血流を良くすることが重要です!
- 便秘をしない
- 下痢をしない
- 排便時間を短くする
- 患部を冷やさない
- お尻の穴(肛門)をいつも清潔にする
- 軽い運動をする
- 腹圧のかかる姿勢を長時間とらない
- アルコールはやめる
痔の種類②:裂肛(きれ痔)
続いて、裂肛(きれ痔)についてです。
肛門が切れたものが裂肛(きれ痔)です。
硬い便の通過や肛門の無理な広がりによって起こります。初期では、排便時の痛みと少量の出血があります。
進行すると、排便後に長時間痛みが続くようになります。
また、裂肛(切れ痔)は痔瘻(じろう)になったり、肛門が狭くなることがあります。
薬を使ったり、便秘をしないようにすれば裂肛(きれ痔)は治りますが慢性化した場合には、手術が必要です。
実際に私も「裂肛(きれ痔)」に悩んだときがありました。
初期症状のときに、病院に行くことで無事に完治することが出来ました。
そのときの体験談を記事にしていますので、参考にしてみて下さい。
切れ痔の時の日常生活の注意点
裂肛(きれ痔)の場合にも症状を悪化させないために、日常生活には気を遣う必要があります。
お尻の穴(肛門)に刺激を与えないことが重要です!
- 便秘をしない
- 患部をいつも清潔にする
- アルコールはやめる
痔の種類③:痔瘻(じろう)と肛門周囲膿瘍
そして最後が 痔瘻(じろう)と 肛門周囲膿瘍 についてです!
肛門の奥から細菌が入って、肛門周囲が化膿したものが肛門周囲膿瘍です。
膿瘍が破れるか切開して肛門の奥と交通した管ができたものが痔瘻です。
肛門周囲膿瘍は痛みが強く、膿が多くなると熱も出ますので、切開が必要となります。
また、痔瘻は薬では治らず、化膿を繰り返し長い間には複雑化したり、ガン化することもありますので、手術が必要となります。
痔瘻・肛門周囲膿瘍の時の日常生活の注意点
痔瘻・肛門周囲膿瘍の場合にも症状を悪化させないために、日常生活には気を遣う必要があります。
- 下痢をしない
- 膿瘍は切開を受ける(早い時期に根本手術を受けましょう)
- アルコールはやめる
まとめ
今回は、痔の種類・症状。そして日常生活の注意点を紹介しました。
もはや、現代の日本人の3人に1人は悩みを持ち、生活習慣病とも言える「痔」ですが、
日常生活に気をつければ発症や症状の悪化をおさえることが出来ます。
大きく3種類ある「痔」の種類どれにしても共通したような日常生活の注意が必要です。
- 便秘をしない
- 下痢をしない
- 軽い運動をして血流を良くする
- 肛門をいつも清潔にする
- アルコールはやめる など・・・
特に、便秘気味の方には、「便秘をしない」と言われてもなかなか難しいかもしれません。
しかし、食生活に気をつけて便秘にならないように努力することは大切です。
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